メンターインタビュー

徹底的な準備こそ内定の鍵。商社無敗メンター大野さんの就活

三大商社、大手飲料メーカー、FAS内定 大野さん

『徹底的な準備こそ内定の鍵。』

商社無敗メンター大野さんの就活

※本記事は2022年10月時点のインタビューとなります。現在、大野さんはFRONTIERのメンターとして活動しておりません。

こんにちは。FRONTIER運営です。本日は三大商社×3社、大手飲料メーカー、FASなど超難関企業から内定を獲得し、圧倒的な成果を出した23卒大野さん(仮名)の就職活動についてのインタビューです。現在、大野さんはFRONTIERでメンターとして活動いただいております。

(※使用している画像は本人とは異なります。)

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焦りによる早めのスタートダッシュ


―就職活動おつかれさまでした。大野さんの就職活動についてお伺いさせていただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。

大野さん:よろしくお願いします。

―まず、就活活動を始めたばかりの頃について教えていただけますでしょうか。

大野さん:就職活動を始めたのは大学2年生の3月頃でした。ちょっと早いと思うんですけど、僕自身が中高大とエスカレーターで来ており勉強して来なかったので、就職活動という競争に強い不安を感じていて、自ずとスタートが早くなりました。始めは、体育会の友達から声を掛けられて、外資系のコンサルティングファームを受けようかなというところから始めました。

―なるほど。では、当時は外コンを目指されてたんですね。

大野さん:いえ、それが本来行きたい業界は別にありました。

―どんな業界を目指していたのでしょうか。

大野さん:その当時は、恥ずかしいくらい浅い理由なんですけど、総合商社に行きたいと考えてました。それはシンプルにかっこいいなというところに尽きました。というのも中学の時の社会科見学で、三井物産の本社にお邪魔する機会があったんですが、その時にマルチディスプレイが6つくらいあるトレーディングの部屋を覗いて、「これはすごいな」と思いまして、更に本社だったためすごいカッコよくて、その時からこういうところで働いてみたいと思い、総合商社を目指しておりました。

―そうだったんですね。総合商社を目指すにあたってどんな就活の進め方をしていたのでしょうか。

大野さん:そうですね、もともと「総合商社にいきたい」という想いがあって、そこへいくのに少しでも有利になる道はないかと考えた時、外銀や外コン、例えばゴールドマンサックスやマッキンゼーのサマーインターンに参加したり、内定を獲得したりしていると商社に行きやすくなると聞いたので、まずは夏にそういった企業のインターンに参加したり、内定を獲得することで優遇を取りに行こうという戦略を立てるところから始めました。

―サマーインターンに向けて具体的にどのようなことをされていたのでしょうか。

大野さん:まず外コンにエントリーするにあたり、とりあえずケースやGDを攻略しないといけないということを知り、その対策から始めました。しかし、具体的に何から始めていいか分からなかったので、友達から情報を聞いたりだとか、ケース面接、GD面接がどんなものなのか、あるいは外資就活がどんなものなのかを把握するために、外コンを受ける前に色々な選抜コミュニティの選考を受けることで練習をしていました。

―実際に、それらの対策をしてみていかがでしたか。

大野さん:それがですね、よくあるケースやフェルミの問題集をを1周2周してみたんですが、いかんせんケースのセンスがなくてですね、コンサルとは縁がないのかなと感じ、MBBやBIG4のどの企業も受けずに、外銀の選考をメインで進めていくという方向にシフトすることにしました。

―切り替えというのは、具体的にいつごろ切り替えたのでしょうか。

大野さん:そうですね、6月には完全に外銀モードに入りました。3月から情報収集をして、5月にケースの勉強を始めて、6月からは完全に切り替えました。

―そうだったんですね。サマーインターンの実績はどうでしたか。

大野さん:そうですね、外銀のIBD6社を出しまして、結果的に2社のジョブに参加できました。

―外銀2社ですか。簡単には通らない企業だと思いますが、今振り返ると秘訣は何だったと思いますか。

大野さん:そうですね、選考の反省点を次に活かせたことですかね。特にクレディスイスだけ選考が5月と早かったんですが、1、2次の選考は順調で、最後のスーパーデイの英語面接がまあ上手くいかなくて、「これは落ちたな」と思いました。そして、その日のうちにDMM英会話に申し込みました。また、その他の企業の選考で上手く答えられなかった質問に関しても、次には必ず答えられるようにしておきました。それらに加えて、IBDを受けるなら基本的な質問に加えて、「最近の気になるM&A案件はなんですか」みたいな難しい質問にも耐えられるよう、事例を2~3個知っておくような準備をしていたので、それらのおかげで結果的に参加できたのかなと思います。

 

23卒大野さん。圧倒的な準備で三大商社×3、大手飲料メーカー、FASなど超難関企業から内定を獲得した。

三要素からなる内定までの勝利の方程式


―夏を過ぎてからの進め方に変化はございましたか?

大野さん:そうですね、結果的に商社を第一志望として進めていくことになったんですが、途中で「本当に商社でいいのか」と悩みました。というのもIBDの選考を受けてるときに、M&Aという世界に物凄く惹かれてしまって、商社じゃなくてIBDにいきたいと思うようになってしまったんですよね。ですが、実際にジョブに参加してみたら、東大京大といったように物凄く頭のいい人ばかりで、その中で全然戦えませんでした。とはいっても、IBDは基本的に夏で選考が終わってしまうので、冬はどうしていこうかと考えたときに、「残った本選考を狙いつつ、総合商社を受ける」という選択肢しかありませんでした。ただそれまでは日系を目指す就活生よりは全然やっていた自信があったので、9月過ぎてから慢心もあり、少し燃え尽きてしまい、12月くらいまでは本当に数える程度しかエントリーもしてませんし、特にこれといった対策もしていませんでした。

―燃え尽きてしまった時期があったんですね。その後、最初の内定はいつ頃出たのでしょうか?

大野さん:最初に内定が出たのは11月で、FASからいただきました。その後も年内に、M&A仲介のベンチャー1社から内定をいただきました。

―M&A尽くしですね。(笑)年明け以降はいかがでしたか。

大野さん:年明け以降は、3月に大手飲料メーカーから内定をいただきました。

―商社の選考が春から始まったと思いますが、その後の就活の進め方はいかがでしたか。

大野さん:そうですね。4月からは商社就活に本腰を入れ始めました。4、5月は学業と体育会の合間を縫って、1日4時間はコンスタントに就活に関する時間を取っていましたし、体育会の休憩時間も帰り道も就活のことが頭から離れませんでした。

―その中でなにか困難はありましたか。

大野さん:5月の下旬はガクチカ選びに失敗したなと思っておりました。前提として、それまでの選考では高校時代の個人の取組みをガクチカとして話しておりました。ですが、商社の選考では、より組織が絡んだガクチカにした方が良いと考え、大学の体育会でのガクチカを話すことにしました。そこで僕はガクチカを体育会の事実関係に忠実に基づき、自分の感情にも全くの嘘偽りを作らないで、作っていたんですね。その弊害として、仮にその時体育会で何か問題を抱えているとモロでガクチカに出てしまい、ガクチカがストーリーとして進まないといったことがありました。また、結局ガクチカで言いたかったのは、体育会という組織がどういう組織なのかということだったんですが、僕自身がリアルでそれを見い出せておらず、どう説明すれば良いのか、落とし込む作業にも苦労しました。

―三大商社全てから内定はなかなか取れるものではないと思うのですが、自分なりにどういう所が評価されたと思いますか。

大野さん:これはもう3つに尽きると思っています。それは、ロジック×熱意×伝え方です。この3つさえ充足できれば、正直どこの会社にもいけるかなと思っています。

―「ロジック×熱意×伝え方」ですか、ではまず「ロジック」について教えてください。

大野さん:はい、ロジックに関しては「自分はどういう人間で、自分は会社に入ってからそれをどう活かして働きたいか」をいかに論理的に、齟齬なく話せるかだと思っています。そして、このロジックを組むにあたり、自分の人間性がその会社のどの部分で活かせるのか話すために、企業に対する前提知識が絶対に必要なので、沢山のOB訪問と面接練習をする必要があると思っています。

―なるほど、では「熱意」についても教えてください。

大野さん:はい、まず、熱意に関しては2つあるかと思います。1つ目は、自分がいかにこの会社に入りたいかという会社への熱意です。2つ目は、自分のやっていることに対する熱意、僕の場合は柔道部に対する熱意が強かったのでそれを語っていました。ただ、パッションを伝えるにあたり、面接では自分がどういうことを期待されている立場かというのを正確に見極めた上で、戦う必要があるかなと考えております。というのも、私個人の仮説として、商社には、大きく学生が体育会、帰国子女、大学院生、一芸枠の4つのパイに分かれるのかなと思っています。そのパイの中で、自分はどのパイで、どういうやつと戦うのかを明確に意識する必要があると考えていました。

―最後に「伝え方」について教えてください。

大野さん:どんなに自分がロジカルに熱意を持っていても、伝え方がなっていないと、相手には伝わらないことを意識していました。そこで、すごくテクニカルな話になってしまうんですけど、枕詞を使うのが凄く大事かなと思っていました。何か話したいことの前に、枕詞を使うことで面接官に「この学生はこういうことを言おうとしている」と大枠を理解してもらうようにしていました。それに加えて、例えば「僭越なんですけれど」といった枕詞を使うことで、謙虚さを表現するといったこともしておりました。さらに、話す時に身振り手振りをしたりだとか、自分がやっている取組みの本気度合いを伝えたいときには、身を乗り出して、ずっと目を見て話すだとか、逆にそうでないときは一歩引いて落ち着いて話すだとかそれとさきほどの熱意も加えたりしていて、その緩急が就活では大切だったのかなとも思います。

 

所属している武道系の体育会では幹部として活躍。

とにかく就活で傷つく学生に寄り添いたい


ー続いて、今就活に取り組んでいる学生にメッセージをいただけますでしょうか。

大野さん:はい、ロジック×熱意×伝え方というこの3要素ができれば大丈夫かなと思っています。それを成し遂げるには、圧倒的な準備と絶対に要るんだっていう心ですかね。あとは、とにかく幅広い業界を受けてくださいってことです。商社は特になんですけれど、本当に幅広い業界を受けてほしいなと思っていて、なぜなら色々な業界を見てから総合商社に入りたいんですって言った方が、全然説得力が違うからです。それこそ僕自身は、「面倒だな」と思っていたんですけど(笑)実際に就活をやってみて、本当に幅広い業界を受けるに越したことはないなと思っています。

ー最後に、FRONTIERをどんなコミュニティにしたいですか?

大野さん:僕はとにかく就活で傷つく学生に寄り添うコミュニティにしたいと思っています。就活はとにかく辛いです。僕はゴールドマンサックスを受けた際には「体育会なのにつまらない」とかボロクソ言われたこともあるので、そういう小さな悩みや不安を人にぶつけて、反省をして次に進む、それをサポートして真に寄り添っていけるようなコミュニティにしたいです。一般的な就活コミュニティって、この企業のこの情報はこれ、とかwebテストの答えはこれとか情報ベースのものがほとんどだと思うんですけど、そんなことは調べればいくらでも出てくるので、僕はそれよりも人としてメンタルをサポートしていけるようなコミュニティにしていきたいので、積極的に学生とコミュニケーションを取れればと思います。

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